心臓の病気による息切れ≪心不全≫

“息切れ”というと私たちはすぐに肺の病気を疑いますが、肺と密接に関わっている心臓や血液の病気が原因となっていることもあります。

 

栄養素や酸素を全身の細胞に送りだすポンプの働きをしている心臓と、血管と密着して酸素と二酸化炭素のガス交換を行っている肺とは直接つながっていて、心臓の右心室から出た血液は肺動脈を通って肺に入り、肺で酸素と二酸化炭素が交換されて、肺静脈から心臓の左心室に戻っていきます。

 

こうして、肺と心臓の共同作業によって酸素をたっぷり含んだ新しい血液が全身へと送り出されるしくみになっています。

 

“心不全(心機能不全)”という心臓の病気は、心筋の収縮力が低下して心臓のポンプ機能に問題が生じ、血液を末梢組織まで送りだすことができなくなってしまうのですが、心臓のどの部分に機能不全が起こっているかによって症状も異なってきます。

 

左心室の収縮機能が低下する“左心不全”が起こると、肺にうっ血がおこってむくみ、仕事中に息切れがしたり、夜中に急に胸が苦しくなって目が覚めたり、重症化すると激しい呼吸困難を伴う肺水腫になることもあります。

 

“肺水腫”というのは、血液中の液体が血管からしみ出て肺胞の中にたまるもので、これによって肺のガス交換が行われにくくなって動脈血中の酸素が不足し、不整脈や呼吸困難、意識障害などといったさまざまな症状が現れます。

 

ちなみに右心室の収縮機能が低下する“右心不全”の場合は、“左心不全”とは違って静脈のうっ血が起こるために胃や腸、下肢など全身に血がたまってむくみが出てきます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>